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包丁研ぎ店頭でのお話

包丁研ぎをしているとお客様から色々とお話を聞く機会があります。

リピーターの方が多いので前回研いだ包丁の感想なども聞くことができます。


「包丁が切れるようになると千切りが綺麗に出来て嬉しくなっちゃって千切りばかりしてしまいます。すると家族に『あ、包丁研いでもらったでしょ』って言われます。」


「包丁が切れるようになったら夫が料理してくれる事が増えました。切れるから料理が楽しくなったんだと思います。嬉しいです。」


「自分で研いでたんですけど全然切れ味が違いました。もう二度と自分では研ぎません。」


嬉しいお話が多い中、3つ目は思わず「最初は私も上手く研げませんでした。繰り返すうちにだんだんと出来るようになるので、是非続けてください!」っとなってしましました。😅


私は長い間包丁研ぎをしてきましたが、周りに研いでる人がいなくて包丁研ぎに関する話をする相手がいませんでした。

なので、お客様と包丁の話や包丁研ぎに関する話が出来るのがとても嬉しくて、時間の許す限りいつもおしゃべりをしています。

共通の話題で盛り上がれるって本当に楽しいですよね。


包丁研ぎの感想とは別に、包丁にまつわる思い出話を聞くこともあります。


「この包丁は母からもらった包丁で、もうぼろぼろなんだけど大事に使っています」


「結婚した時に買った物なのでもう40年使っています。他にも包丁はあるけど、これが一番手になじんで使いやすいんです。」


「これは頂き物なんですけど、その方はもう亡くなられました。使うたびに思い出します。」


包丁は料理をするただの道具にすぎませんが、人が生きる事に不可欠で大事な「食」を担い、毎日それを持つ人の生活に、人生に寄り添って長く一緒に暮らします。

包丁も人間の身体と同じで、日々のメンテナンスをこつこつする事で長く良い状態で活躍する事が出来ます。


メンテナンスって具体的にどうしたらいいのか、既に問題が起こっているけどどう対処したらいいのか、などわからない事がありましたらいつでもお気軽にお声かけください。

そして「包丁の話がしたい!」「包丁研ぎについて語り合いたい!」って方も勿論お声かけください。

時間の許す限り一緒に盛り上がりたいと思います。😊




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