以前にも少し書きましたが、きらら工房を始めた頃に来店されたお客様のお話。
「他の包丁研ぎに出したらみるみるうちに包丁が小さくなりました。ここではそういう事にはならないですか?」
その時は「包丁を研ぐと言うのは少なからず包丁を小さくしてしまう行為ですが、それが最小限になるように研ぎ過ぎに注意しながら研いでいます」と答えました。
その後、そのお客様は常連さんになり、先日もその包丁を研ぎに持って来られました。
「またこれお願いします」
「ありがとうございます」
お互いの包丁に対する「愛着」や「大事にしたい」と言う共通の気持ちが、こんな短いやり取りの中に入っています。
その包丁を研ぎながら、初めて来店された時の事をふと思い出したある日の包丁研ぎでした。
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