大阪には10年ちょっと住んでいた事があって、その頃にバイクツーリングにはまって月に3000キロとか西日本を走り回っていました。
おかげで方向音痴な私でも東京より土地勘がある関西。
関西には「行く」と言うよりも「帰る」というのがしっくり来ます。
地元以外でこんな風に思える土地がある事が凄く嬉しい反面、そこに住んでいない事が凄く寂しくもあります。
そんな私にとって特別な場所、関西で包丁の祭典「堺刃物まつり」が明日明後日開催されます。
私は切れる包丁が好き、包丁研ぎが好きと言う事だけでここまで来ました。
堺の職人さん達には研ぎに関して色々相談に乗っていただいたり研ぎを見学させて頂いたりしました。
普通に考えたらとても図々しいと思うんですが、私にとっては最高の技術を学べる数少ないチャンスなのでとにかく必死でした。
一般的に職人さんと言えばとても厳しいイメージがあります。
私も職人さんはみんな頑固で怖いイメージでした。
ですが、堺の職人さん達はみな、私の相談に真剣に答えてくれ、そしてどうしたら上手く研げるか一緒に考えてくれました。
人に対してはとてもやさしく、そして仕事に対しては妥協を許さず、確固とした技術があるのにも関わらずそれに甘んじること無く「もっと良い物を作る」という終わりの無い目標にひたむきに向き合っています。
そんな真摯な姿勢が、あの素晴らしい堺の包丁を作り上げています。
私も包丁を手する時、堺の職人さん達の姿を思い、技術は至らなくても気持ちだけは同じようにいつも高みを目指したいと思いながら研いでいます。
明日刃物まつりの会場では、包丁研ぎのブースで邪魔をしないように(ちょっと自信ないですが(笑))しっかり見学してきたいと思います。
Comments